戦後の繁栄期をじっと見守ってきた建物が静に消えていく。
フェスティバルホールが完成したのは1958年、
奇しくもこの年に筆者はフェスティバルホールへ行ってたのである。
記憶をたどればここでダイハツが初めて小型三輪車「ミゼット」の
発売を記念して社員の慰安会をここフェスティバルホールで開催
し紹介されたのであった。
今でも脳裏に焼き付いているが、舞台上手から楠トシエが運転する
「ミゼット」が現れたとき会場から盛大な拍手が湧いた。
筆者が小学6年生の時である。
それから幾星霜、このホールは世界のエンターテイメントを紹介してきた。
それが今日の公演を最後に取り壊される。
ここでコンサートを始めいろいろなエンターテイメントを楽しんだ人は
はかりしれないが、よく利用していた人にとっては寂しい限りである。
取り壊される前に最後の雄姿をカメラに納めた。
大植英次指揮の第九が演奏される。
今宵は第九に酔いしれながら心身共に今年1年の悪しきことを
洗い流したい。
フェスティバルホールは2013年にこのように
生まれ変わる予定である。
来年もどうぞ宜しくお願いモーします。
皆さん!輝かしい新年をお迎えください。
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