2009年1月25日日曜日

大阪フィル定期演奏会

1/23定期演奏会に行った。
二日間連続で公演があり前日の公演を聴いた人のブログを見ると
評判が芳しくない。
ちょっと暗い気持ちでシンフォニーホールへと向かった。






指揮者は弱冠29歳の若手、新しい世代の指揮者として注目され
ニュージランド交響楽団音楽監督を務めドレスデン・ライプツィヒ
等々の交響楽団で指揮をしている。
一方ヴァイオリニストとしても有名である。

その指揮者のコンサートの評価が芳しくないのはなぜか?
事前の情報から推察するにクラシックはドイツ・オーストリア
の作曲家が多いので我々は必然的にそれらの曲になじみがある。

今回の演奏曲はシベリウスの作曲、シベリウスはフィンランド人である。
更に今回の指揮者インキネンもフィンランド人である。

ドイツ・オーストリア等の中欧と北欧の文化の違いが曲に現れて
いるように思われる。
シベリウスは交響曲の一般的パターンの4楽章の各楽章ごとの
決められた形式に則らず独自の考えで作曲をしている。
論理優先でなく北欧人が冬ごもりをしながらバラードを歌うように
幻想的に且つ自由に歌うような構成となっている。
それが普段聴いているパターンと違和感があるのでなんとなく
しっくりと心に馴染まない原因となり先の評価となったような気がする。

また、指揮をしているアクションが大植英次の体全体で且つ演奏者
一人一人に語りかけるようなのではなく、オーソドックスな指揮の仕方に
聴衆も何となく不満を覚えたのかもしれない。

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