2011年5月9日月曜日

花外桜




大阪北浜の料亭花外楼が建て替え工事のため7月で閉店となる

花外桜と言えば江戸時代に創業(天保年間)、明治維新の功労者たち
が足しげく通い、立憲政治の足掛かりとなった大阪会議の舞台となっ
た料亭である
大阪北浜にこだわる大阪商人たちは、何よりも信用を大切にした
それが、船場の暖簾となり、船場の店とお取引があるという
だけで信用度が一段と増したのである
その花外桜で明治初期「大阪会議」で仲たがいしていた木戸孝允・
板垣退助・大久保利通らの難しい問題が上手くまとまった会議が
あった事から、以来その縁起を担ぎ、昔から会社の発足や統合・
合併に、さらに一般の「お見合い」「お顔合わせ」「結婚披露宴」
などの“祝い事のお席”にも古くからの利用されてきた

現在の建物の取り壊しを前に5/8 歴史ミュージアムが開催された
利用しやすい工夫がされているとは言え、庶民には高嶺の花、
その料亭の見学に多くの人が来るまいと思ったのは間違い、
なんと1時間待ちの行列である


北浜の地下通路から地上に出てくるまで長蛇の列



入り口の「花外桜」の看板



残念ながら撮影禁止、明治から昭和の初期に活躍した
政治家、文化人の書、季節ごとに変えられる屏風、
床飾り食器等々が所狭しと展示されていた


部屋から中之島のバラ公園がこのように見える

料亭利用者しか見ることができない「お宝」を
間近で見せてもらえるという貴重な体験をした

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